【更新】獲らぬたぬきのなんとやら・国債償還でうごめく営業

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[浮動マネー13兆円争奪戦=国債償還と郵貯満期で-銀行・証券が営業強化]



個人向け国債の大量償還が今月から始まる。ゆうちょ銀行の定額貯金の集中満期とも重なり、新たな行き場を探す家計の「浮動マネー」は今年1年間で約13兆円に上る。銀行や証券会社は「新規顧客獲得の好機」(大手証券)と位置付け、安全性の高い金融商品を中心に営業戦略を強化する。

2006年1月に導入された固定金利型の5年物個人向け国債は年明けから順次償還日を迎える。その規模は11年だけで約4兆円。

定額貯金は10年ごとに到来する集中満期の真っ最中だ。住友信託銀行は、11年中に満期となる定額貯金は約9兆円と推計している。こうした浮動マネーは10年4月からの約2年間で30兆円弱に上るとの試算もあり、金融界はその行き先に注目している。


確か数年前も「団塊世代が退職しはじめて退職金が彼らの手元に渡るから、浮動マネーが云々」って話があったけど、結局ほとんど空振りに終わったのは記憶に新しいよね。結局【個人資産の運用は「ノーリスク」か「元本保証・低リスク」が9割近く】などでも触れてるけど、高齢者にしたってリスクを極力避ける傾向に違いは無いし、元々リスクが極めて低かった国債を償還した上でのキャッシュポジションなんだから、他の金融商品にいくわけないじゃんっては当たり前の話なんだよね。それとも「積極的な」という言葉で言い換えてる、強引な勧誘で高齢者を口車に乗せて、また後で社会問題化させるつもりなのかしら。

これでまだ報道や政府の姿勢が「投資に前向き」ならともかく、むしろ全速力で後ろ向きに走っているのだからどうしようもないかなぁ、と。リスクとリターンの関係とか、お金関連の啓蒙が今こそ大切だと思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2011年1月 4日 08:07に書いた記事です。

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