【更新】出版不況を乗り越えるために・幻冬舎が自社株買いで上場廃止へ

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[幻冬舎、自社株買い上場廃止へ 「出版不況克服へ改革」]
[MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ(PDF)]



出版業界は市場が縮小しており、上場を廃止してコストを削減し、電子書籍への対応などを急ぎたい考えだ。

幻冬舎は見城氏らが1993年に設立し、03年に株式を店頭登録。「大河の一滴」などのベストセラーを手がけ、新書や文庫、雑誌も出している。2010年3月期連結決算は売上高131億円、純利益9億円と堅調だが、「資本と経営を一体化し改革を急がないと、出版不況のなかで生き残れない」としている。


紙媒体をベースとした出版事業は縮小傾向を続け、デジタル部門はこれから伸びるということもあり、紙媒体での損失を補うほどの規模にはまだ拡大を見せていない。時代の変革期の時期に、小回りを良くするためにも非上場化というのはありえる話だね。まだ黒字を出せているうちに、という判断は正しいと思う。本文リリース中の、

・出版事業の特性として、ヒット作品や長期間にわたり販売が継続する作品(いわゆるベストセラー作品やロングセラー作品)の有無により業績が大きく変動する傾向があること、広告収入の減少により雑誌不況の継続が見込まれること等により、業績拡大が今後も継続する保証はなく、むしろ出版業界全体として市場が縮小傾向にあることを考慮すれば、当社の経営環境についても中長期的にはより一層厳しさを増すことが見込まれます。さらに、電子書籍の普及や出版流通制度の変化等により、今後は出版業界において大幅なビジネスモデルの変革が求められる状況が予想され、当社の経営にも事業環境の変化に対応していくための抜本的な変革が必要になると考えられます。

・当社が今後更なる成長を遂げるためには、中長期的な視点での出版社としての幻冬舎のブランドバリューの向上をはじめ、創業以来培ってきた独創的、魅力的な作品づくりを核としつつ、既存の枠にとらわれない新ジャンルへの展開、紙とデジタルを組み合わせた新たなビジネスモデルの構築等が不可欠であり、そのためには現在の経営環境を抜本的に見直し、短期的な売上や利益、株価にとらわれず、作家や編集者、読者が本当に作りたいもの、読みたいもの、欲しいものを常に生み出せるような経営環境を創造する必要があるとの認識に至りました。


あたりは、実践できるか否かは別として、なるほどな、とは思ったもの。

あ。ちなみにマネジメント・バイアウト(MBO)ってのは、買収対象会社の経営陣が、買収資金の全部又は一部を出資して、事業の継続を前提として買収対象会社の株式を取得する取引のことね。要は社長さんや経営陣、あるいは社員たちがお金を出し合って自分自身が勤めている会社を買っちゃうってこと。

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このページは、不破雷蔵が2010年11月 1日 07:46に書いた記事です。

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