新聞と稀有な事例とFUDと

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先日当方のタイムライン上に、リンクにあるような記事が出てきて読んだ際の、当方の感想。詭弁のガイドラインにある「ごくまれな反例をとりあげる」とか、「例え例だとしても、そして同一採用ライン上に複数人いるのならともかく、そして対応に難があったとしても、新聞を見ていないだけでという事例を挙げる方が問題があるのかも?」という、何となくもやもやした感があったわけで。

実際、これから本家サイトで記事を掲載する予定だけど、某大学の学生へのアンケート結果にも、学年が上がるに連れて新聞購読率は上がってく傾向が確認できる。理由までは聞いてなかったけど、恐らくは就活の為だと思うんだよね。でも何か、それってしっくりこないんだよなあ。大学の講座で教授が自分の出版した薄っぺらい、それでいて無茶高い参考書を指して「ここから試験内容が出る。毎年少しずつ中身を替えるので昔のは使えないよ。新品を買いなさい」と強要しているような感じなんですよねぇ。

で、そんな話をつぶやいていたら、

●Wikipediaより
FUD(英: Fear, Uncertainty and Doubt、直訳すると「恐怖、不安、疑念」)は、販売、マーケティング、パブリック・リレーションズ、政治、プロパガンダで使われる修辞および誤謬の戦術の一種。FUDとは一般に、大衆が信じていることに反するような情報を広めることで、大衆の認識に影響を与えようとする戦略的試みである。例えば、個々の企業が競合他社の製品について悪い印象と憶測を与えるためにFUDを利用する。すなわち、他社製品に乗り換えるにはコストが掛かりすぎると思わせたり、潜在的ライバルでもあるビジネスパートナーに対して影響力を保持しようとしたりする場合である。FUDの技法は粗野で単純な場合もあるし、間接的な手法を使った巧妙なものである場合もある。

【FUD とは何ぞや?】より

FUD とは、不安(Fear)、不確実(Uncertainty)、不信(Doubt)を表す。

FUD は、競合相手が自分達のものより優れていて、しかも価格も安い、つまりは自分達の製品では太刀打ちできない製品が発売されるときに利用されるマーケティングのテクニックである。具体的な事実でもって応酬できない場合に、不安による扇動が「ゴシップ筋」を通して、競合相手の売り込みに対し疑惑の影を投げかけ、競合相手の製品を使うのを思いとどまらせるのに利用されるのだ。

一般に、FUD は市場で大きなシェアを握る企業に用いられ、大体のところ「おい、今来た道を降りるのはリスキーだろうが。我々の製品に忠誠誓って、大衆にならえよ。我々の「まもなくリリースされる」バージョンはどんなものより優秀だよ」という意味である。


とのこと。なるほどねぇ。該当記事そのものが新聞セールスを意図して創られたものじゃないんだろうけど、結果的にその作用をも生み出している。そのあたり違和感が、もやもや感だったわけだな。

上で触れた大学の調査結果でもコメントしてるけど、新聞のコンテンツがネット上に今まで以上に展開されたらどうなるんだろうね、今件の場合。「新聞は読んでません。でもあの件ですよね、ネット上の新聞で確認しました。すごいですよね~」とか言われたら、企業側はどんな対応を示すのかな。

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このページは、不破雷蔵が2010年11月22日 07:26に書いた記事です。

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