「恒久無料化なら財源2兆円」について国土交通省に直接聞いてみた

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……という報道が(【2割の区域無料化でも1人あたり1万5700円の費用がかかります】)14日(土曜日)、時事通信発で行われて。「土曜日だから国土交通省の公式リリースは月曜だろうな~」と「まだかなまだかな~学研の(ry」モードで待ったけど出てくる気配はない。もう一度8月11日に出た試算【平成22年度 高速道路無料化社会実験 実験開始後1ヶ月の状況について】を読みなおしたけど、該当する部分は見当たらない。そこで国土交通省に「こんな記事が出てましたけど、該当する報道資料はいつごろ出るのですか」と電話取材で聞いてみた。「単回で2兆円ぽっきりなのか、毎年2兆円の負担増なのか」も気になるところだしね。

総合窓口から広報関係の部局、そして高速道路無料化社会実験の担当部局にまで回されて色々聞いてみたのだが、

・関連するリリースで最近出したものは8月11日の「1か月の状況」(上のリンクの奴)。
・「2兆円程度」関連のリリースは存在しない
・そもそも「2兆円程度」という話は関係者の誰も口にしていないし、試算すらしていない。「これくらいかなぁ」と大体の額を(国土交通省側が)提示して記者さんの方が算出したようなこともない。どうしてそのような額が出てきたのか分からない。
・記事については、そのようなものが出たことは知っている。皆、「何でこんな記事(数字)が出るのだろうか」と不思議がっている。


とのことだった。

少なくとも「財源2兆円」云々は公式見解ではないという事でファイナルアンサーになる。

さてそれでは「国土交通省の試算で14日、分かった」という部分はどう説明できるのだろう。試算していないことを「試算した」とした時点で色々と「あらあらうふふ」的な話になるのだよね。可能性としては、時事通信内で妄想・脳内取材をしたか、日本以外の国の国土交通省に該当する省庁に聞いたか(!)、あるいは現場があずかり知らぬ上の……例えば大臣自身……が語ったのか。いずれにしても問題なことに違いは無い(最後のパターンなら、実際に試算もしていない出鱈目な数字を、しかも信ぴょう性はともかくとして情報そのものは非常に重要なレベルのものを一報道機関にリークしたことになるわけで)。

はてさて。どういったことになるのかしらね。

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このページは、不破雷蔵が2010年8月17日 12:35に書いた記事です。

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