どちらを向いて仕事をしているのか

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野菜や肉、果物などを作っている農畜産業の人達は、最終的な消費者のためにそれらの商品を作っていることになる。その人達の購入対価が結局は自分のところにもめぐってくるわけだから(直接販売じゃなければ仲介を挟むけどね)。

ところが三角関係なビジネスの場合、利用している人と対価を支払う人がイコールとならないため、作り手はどちらを向くべきなのかというジレンマが生じることになる。例えば指摘をされているような広告が主要なウェブサービスビジネスの場合、利用者は無料またはそれに等しい状況で利用できるけど、作り手は霞で生きてはいけないので、利用者に広告を見せることでその広告主から広告料をいただき、そのお金で開発維持をすることになる。利用者は一般客、お金を支払う広告主は対価を支払うお客。サービスの運営側としては、どちらもお客で、一般客からはお金をゲットできないけど、一般客がいなければ広告主もつかないので、どちらか一方だけを優遇するわけにはいかない...けど、実際に対価を支払う側の方を向いてしまいがちなのはよく分かる。

ツイッターも売上の9割ほどは広告。だから決算報告書でも利用者の利便性やら社会的公共性とか必死に訴えているけど、肝心なところでは広告主万歳的なことばかり書いている。他方アマゾンでは利用者がそのままお金を支払う相手でもあるので、全面的にお客様は神様ですモードになっている。

作り手側としても往々にして、利用者側の方を向いて仕事をしたい。けれどその利用者は直接的には何の対価も生み出してくれない。利用者に価値を見い出す広告主が対価を与えてくれる。ではよりどちらの方を向いて仕事をするべきなのか。

こういう話になるとよく「利用者の方を向いて作っていれば、自然に利用者は増え、結果として広告主も増えていくので対価も底上げされる」という話がある。理屈としては正しいのだけど、世の中そう上手くいくとは限らないのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2020年8月17日 08:05に書いた記事です。

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