PCR検査は永久安全宣言の印籠ではない。ましてや抗体検査は

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新型コロナウイルスの流行以降、検査に関する誤解がいろいろと生じているようで、頭が痛い状況が続いている。報道側が間違っている可能性もあるし、取材対象となっている人達が間違っている可能性もあるので気が抜けない。

PCR検査はあくまでも検査時点で感染しているか否かを検証するもの。検査後の結果が出た時、さらにはその後について、新型コロナウイルスに感染していないことを保証するものではない。そしてその検査結果が正しいかどうかについても、現状では7割程度の確証どしかない。抗原検査はPCR検査よりも楽にできるけど、ある一定量以上のウイルス量が必要なので感度はPCR検査より低い(つまり確証度はさらに低くなる)。

それに対し今一部で話題に上っている抗体検査は多様な検査キットが流通し、チェックも簡単にできるけれど、精度が低いのも多く、しかも過去において新型コロナウイルスに感染して抗体ができたという証明にしかならない。そもそも抗体は感染から2週間ぐらいたたないと検出できるレベルにならないし、抗体そのものについても現状では未知数で、極論として抗体を持っていたとしても再感染する可能性すらある(持続期間も明らかでない)。にもかかわらず、抗体検査で陰性となったので、今は感染していないし、今後もずっと感染するはずがないという誤解というか思い込みをしている筋が多々ある。

簡単でそれっぽい検査の結果だから、それを免罪符にしてしまおうという気持ちは分からなくもない。しかし現実は厳しいし、その現実は容易に理解できるものである。昨今の動きには抗体検査を売り込もうとする筋があるような気配も感じられるのだけど、そういう輩の甘言にはくれぐれも注意してほしいものである。

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このページは、不破雷蔵が2020年7月20日 07:34に書いた記事です。

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