コンビニ店員土下座事件とお金と小売業と

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店員らを脅して、土下座させるまでのやり取りがインターネットの動画サイトに投稿され、悪質な振るまいにネット上で批判が殺到。店側が同署に被害届を出していた。


逮捕容疑は8日、茨木市内のコンビニで、中村容疑者の知人が男性店員と口論になったことに乗じ、店の経営者らに「うちの若い衆が店に車で突っ込む言うとんぞ」と脅迫。さらに「謝るの普通は手ぶらちゃうわな」と要求し、たばこ6カートン(販売価格計2万6700円)を脅し取ったとしている。


逮捕容疑は単なる恐喝で、昔からありがちなもの(良し悪しは別よ?)。その行為が動画投稿サイトに投稿されて披露されたというのが、今風......というと言葉が悪いけど、その様相を呈している。で、この話に関して、昨今の小売業周りの姿勢、社会的な認識に問題があるのではないか、だからこのような行為がなされてしまうのではとの意見があった。全面的に賛同というわけではなく、あくまでもこのような考えもある、一部は賛同できる部分もある、ということで。


いわゆる「原価厨」的な指摘、「手間賃とかサービス料とかを一切計算に入れない人が増え、そしてそれらを省くことが称揚されるのはおかしい」ってのはまったくその通りで、見えない部分の価値が軽視されているってのはなるほど感がある。海外と違って日本の場合、チップを支払う慣習がないけれど、そのあたりも連動しているのかなあ、と考えると色々と複雑な気分になる。

海外の人が日本に来て「あれだけ親切にしてくれるとは」と驚くのは、バックグラウンドに「対価も無しに」というものがあるから。日本ではそれを暗黙の了解として呈する側と受ける側が双方とも理解し、さまざまな見えない部分の対価は商品の価格そのものに同梱されているのも同じであると認識しているうちはいいけど、それを忘れてしまう、教えてもらわずに知らないと、「原価厨」になってしまうのも当然なのかもなあ、と思ってしまう次第。

拝金主義はシンプルだし、手法次第では悪くない。ただしその場合、「モノとしての原価との釣り合い」ではなく、背景にあるさまざまなものをひっくるめた上でそろばん勘定をする必要があると思うのよね。

あるいはそもそも論として「お金って何だろう」あたりから始めないと、難しいのかもしれないけど。お金のやり取りがデジタル経由で行われることが多くなって、実感がつかみにくくなったのも一因かもしれないな。便利・不便とはまた別の問題で、さ。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年9月10日 08:10に書いた記事です。

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