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年収ピークは50代、では貯蓄は?…二人以上世帯の平均年収や貯蓄高をグラフ化してみる

貯蓄総務省統計局は2010年12月24日、【「2009年全国消費実態調査」】のうち、【二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果】を発表した。二人以上の世帯(住居や生計を共にしている二人以上の集まり)の日常生活を金銭面から推し量れる、貴重な資料・データが多数盛り込まれている。このデータ群の中から今回は、二人以上世帯における平均年収や貯蓄高についてグラフ化を試みることにする。要は【若者の貯蓄は男性200万・女性150万円…? 一人暮らしの平均年収や貯蓄高をグラフ化してみる】の二人以上世帯版というわけだ。

「全国消費実態調査」とは国民生活の実態について家計の収支及び貯蓄・負債、耐久消費財、住宅・宅地などの家計資産を総合的に調査し、全国及び地域別の世帯の消費・所得・資産に係る水準、構造、分布などを明らかにすることを目的とした調査。5年ごとに行われているもので、今回発表された2009年分は11回目にあたる。

今回抽出・グラフ化するデータは、「表III−1 世帯主の年齢階級別年間収入及び貯蓄・負債現在高の推移(二人以上の世帯)」。お金周りについては色々と(他の世帯のことが)気になるところも多いはずだ。世帯主の年齢階層別に現在の平均貯蓄高、平均年収、そしてそれら二つから算出できる平均貯蓄年収比(年収何年分の貯蓄が出来ているか)をグラフ化したのが次の図。

↑ 世帯主年齢階級別貯蓄現在高及び年間収入(二人以上世帯、2009年)(万円)
↑ 世帯主年齢階級別貯蓄現在高及び年間収入(二人以上世帯、2009年)(万円)

年収は世帯主年齢と共に上昇し、50代がピークとなる。60代に入ると早期定年組も含めて定年退職することもあり、減少。70歳以上は年金やその他の収入で、実額の世帯収入は世帯主年齢が30歳未満とほぼ同等となる。

貯蓄が年収分を超えるのは、世帯年齢が30代に入ってから。もっとも50代までは漸増のレベルでしか無く、60代に入るとようやく大きな伸びを見せる。これは一つに「住宅ローンの支払いで貯蓄がしにくい」、もう一つは「60代に入ると退職金で収入が大きく上乗せされる」のが要因。もっとも高齢世帯においては、年収が若年世帯と比べると減少しているのも「貯蓄年収比」が大きく跳ね上がる一因となっているのは否めない。

また単身世帯と比べると、年収は単身世帯の方が少ないこともあるが、「貯蓄年収比」が低めなのが見て取れる。一方定年退職後の期間を見ると二人以上世帯では「貯蓄年収比」が増加を続けているのに対し、単身世帯では大きく減っており、「老後生活における二人以上世帯の、金銭面での安定感」を再認識させる動きが確認できる。

さて元データには直近調査の2009年分以外に、1984年以降5年おきの「全国消費実態調査」における調査結果も併記されている。そこで世帯主の世代別に、貯蓄年収比を計算し、その推移をグラフに落としてみることにした。

↑ 世帯主年齢階級別貯蓄年収比推移(1984-2009年)
↑ 世帯主年齢階級別貯蓄年収比推移(1984-2009年)

年間収入は1999年以降額面上は漸減しているものの、その減少率よりも貯蓄額減少率が低いため、結果的に貯蓄年収比は横ばい〜やや増加というトレンドがこの15年ほどの動向。しかし良く見ると、

・40代までは横ばい、あるいは漸減
・50代以降は漸増(一部横ばい)
・1894年から1989年にかけては大きな伸び、特に50代以上は著しい増加

が確認できる。上二つは世代間の収入格差、そして最後の一つはバブル時代における収入の増加が要因。とりわけバブル時代では(詳しくは別記事で触れるが)住宅・土地のための負債額も100万円単位で増加しており、住宅購入者が増加したのと共に、住宅市場の相場が跳ね上がったことが分かる。つくづく1980年代のバブル時代のすさまじさを再確認できる次第だ。


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