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3割は「ゲームや教育ゲームの利用あり」…アメリカの子供とモバイルアプリの関係

モバイルアプリ利用中子供やその世帯の生活改善を目的とし、メディアや技術分野における各種情報提供などを行っている非営利団体【Common Sense Media】は2011年10月25日、アメリカの現在の子供におけるデジタルメディアを中心としたメディアとの関わり合いに関する調査報告書【Zero to Eight: Children's Media Use in America(アメリカにおける0〜8歳児のメディア利用状況)】を発表した。そこからは誕生時から多彩なメディアに囲まれて成長している子供の実情を、色々な視点からかいま見ることができる。今回はその中から「一般携帯やiPod・iPadのようなモバイル端末のアプリ」と子供の関係に焦点を向けることにする。

今調査はアメリカ国内に住む0〜8歳児の子供を持つ親1384人に対して、2011年5月27日から6月15日にかけて行われたもので、アフリカ系・ヒスパニック系の親子も調査対象に含んでいる。調査方式はインターネットによるものだが、調査母体対象となる世帯はランダムで選ばれており、その世帯がネット環境を有していなかった場合、回答用ツールとしてノートパソコンとアクセス用のダイヤルアップによるインターネット回線が貸与されている(パソコン周りの設問の際には、この貸与機器は考慮外で回答する)。調査の文面は英語及びスペイン語の両方で提供されている。また「デジタルメディア」とはビデオゲーム、パソコン、携帯電話、携帯ゲーム機、iPod、iPadなどのモバイル機を指し示している。

【アメリカの子供間で生じるデジタルギャップ】などにもある通り、世帯年収によって差異はあるものの、今調査母体では3割近くが「保護者が子供のためにモバイル端末へアプリをダウンロードした経験」を持ち、4割近くは「子供がモバイル端末でゲームや動画視聴の経験」があると回答している。

↑ モバイル端末と子供の関係(アメリカ、0〜8歳児がいる世帯、前記事のグラフを再構築)
↑ モバイル端末と子供の関係(アメリカ、0〜8歳児がいる世帯、前記事のグラフを再構築)

それでは子供達は具体的にどのようなアプリを、モバイル端末で使った経験を持っているのだろうか。

↑ 子供がモバイル端末で次のアプリを使ったことはあるか(アメリカ、0〜8歳児)
↑ 子供がモバイル端末で次のアプリを使ったことはあるか(アメリカ、0〜8歳児)

全体的に「ない」回答率が高いのは、最初のグラフにもある通り、子供全体における「モバイル端末でのアプリ利用率」が4割に満たないから。各アプリの中では普通のゲームの利用率がもっとも高いが、それでも全体比では(たまに、までを含めても)3割程度でしか無い。参考までに加えておくと「スマートフォンやiPod、iPadなどの保有者」に限定すれば、この値は5割台にまで跳ね上がる。

次いで多いのは「教育系ゲーム」そしてやや比率は落ちるが「お絵かきや作曲など創作系ソフト」。多分に保護者が教育ツールとしてモバイル端末を子供に使わせている状況を考えれば、これらのアプリの利用率がそこそこなのも納得がいく。

子供のモバイル端末における教育ツールとしての利用性向が(全体比としては)想像していたよりは少ないと、首を傾げる人もいるかもしれない。この傾向の要因として、モバイル端末の普及率や子供への貸与率の問題以外に、子供の教育向け専用機器の存在が小さくない。詳しくは別途解説するが、子供自身のデジタルアイテムの保有率としては、携帯ゲーム機以上に(Leapster ExplorerやV-Smileのような)教育用のゲーム専用機器が高い値を示している。



↑ Leapster Explorer。ゲーム機のようだが、教育ソフト向けの端末となっている。
↑ Leapster Explorer。ゲーム機のようだが、教育ソフト向けの端末となっている。【直接リンクはこちら】

日本ではあまり見られない傾向の一つとして、留意しておいた方が良いだろう。


■関連記事:
【アメリカの子供間で生じるデジタルギャップ】

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