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「小学1年生」~「小学6年生」の部数変化をグラフ化してみる(2011年7~9月分反映版)

上昇なるか先に【少年・男性向けコミック誌の部数変化をグラフ化してみる(2011年7月〜9月データ)】などで【社団法人日本雑誌協会】が2011年11月10日に発表した、2011年7月から9月分の主要定期発刊誌の販売数を「印刷証明付き部数」ベースで公開したデータを元に、いくつかのグラフを生成した。一方、【「小学五年生」「小学六年生」が休刊・来年春に学習まんが誌「GAKUMANPLUS」を創刊へ】で報じたように、「小学五年生」「小学六年生」はすでに休刊し、残りの4誌も部数的に厳しい状態にある。今回も前回のデータ更新時同様に、2008年春以降の「小学一年生」〜「小学六年生」などの部数推移を改めて個別にグラフ化してみることにした。

「小学一年生」〜「小学六年生」は小学館が発行している(していた)小学生向け学習雑誌シリーズの一種。「小学五年生」「小学六年生」は1922年、「小学四年生」は1924年、「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」は1925年の創刊(当初は「セウガク一年生」などだった)。戦時中には「国民一年生」などに改名されたり「良い子の友」「少国民の友」に統合されるなど(戦後に復帰)、紆余曲折を経て現在に至る。

2008年4〜6月以降3か月単位で「小学一年生」〜「小学六年生」の「印刷証明付き部数」の推移を示したのが次のグラフ。「小学五年生」「小学六年生」は休刊により、2009年7月〜9月のデータが最後となっている。一方で「GAKUMANPLUS」は名前だけで判断すると今件記事からは除外されるのだが、由来が「小学五年生」「小学六年生」の統合・刷新版の立ち位置にあるため、あえて反映させている。

↑ 小学一年生〜六年生の印刷証明付き部数推移
↑ 小学一年生〜六年生の印刷証明付き部数推移(2011年7〜9月期まで対応)

学年が上がるにつれて学習学年誌から離れる(他の雑誌・媒体に目が移る)のは容易に想像ができるが、それにも増して「小学五年生」「小学六年生」が部数的に元々かなり危ない領域に達して「いた」ことが確認できる。そして、同じような変移を「小学三年生」「小学四年生」も見せている。一方で「小学一年生」「小学二年生」はいわゆる季節変動によるぶれも大きいが、それなりに部数を示していたものの、2010年以降は下値を模索中。

毎年定例パターンの「入学準備時期での跳ね上がり」も、「小学一年生」以外は昨年までと比べて小さく、年ベースでの部数縮小感を加速化させている。逆に「小学一年生」は前年同期比でもプラスの値を示し、わずかだが回復の兆しが見えてきた感はある。

刷新出版されたGAKUMANPLUSは、直近期では部数1.3万部と、かつての「小学五年生」「小学六年生」を足した値どころか、それぞれの単独部数よりも少ない数字に留まっている。元々の販売目標がこの水準なら問題はないが、そうでなければ生誕一年を待たずして危機的状況と表現できる。

「小学一年生」は印刷部数そのものが大きいため、まだしばらくは安全圏といえる(前述の通り復調の動きも喜ばしい)。一方「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」は春の季節変動の小ささ、そして今期でも継続した下げ方(前期比だけでなく前年同期比も大きく下げている)に、「時代の流れ」を感じさせる。やもすると「小学一年生」以外はすべてGAKUMANPLUSの対象学年に、という状況も想定しなければならない※。

元々少子化、さらにはメディア環境の大きな変化という厳しい舞台下での戦いではあるが、もう少し抜本的な改革案に着手しないと、色々と厳しい状況と遭遇するに違いない。


※記事執筆後に判明した話ですが、「GAKUMANPLUS」も2011年10月3日売り号で休刊となりました。


■関連記事:
【「小学五年生」「小学六年生」が休刊・来年春に学習まんが誌「GAKUMANPLUS」を創刊へ】
【小学一年生(2010年8月号・とびだす小一! 3D大特集号)】

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